書評ブログ
川瀬 智広 著「童貞の勝算」
対人関係で悩むすべての男性に捧げる一冊
「仕事で良い結果を残したい」
「幸せな家庭を持ちたい」
「このプロジェクトを成し遂げたい」
と思いつつ、今思い悩んでいる男性は多いのではないでしょうか。
「嫌われる勇気」によると悩みの9割は対人関係によるものだそうですが、
本書は、そんな男性にヒントを与えてくれます。
要約
※あくまで個人的な主観での要約になりますので、詳しく知りたい方は本書を購入して読まれることをオススメします。
「ありのままの君なんて誰が愛せるか」
本書の冒頭に書かれた言葉です。仕事や恋愛、交友関係で充実した毎日を過ごすためには、
常にレベルアップ(成長)していかなければなりません。
本書では、内面・外見・コミュニケーションの3つに対してヒントを与えてくれます。
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1:内面
→常に人に優しくポジティブであれ!
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失敗経験や仕事でうまくいかず自信を失くすことや、周りのネガティブな雰囲気に飲まれて自分の心も暗くなっていくことがあると思います。
そんなときは、例えば「お前はできる」と自分を褒めてあげたり、ポジティブワードを使うように心掛けたり、
周りの環境や人間関係を変えたりすることを本書では提言しています。
また人生において、特に男性は7~8割は仕事に捧げることもあり、
仕事に対するモチベーションや取り組み方によって、周りからの評価(見られ方)が変わるので、
本書では、こまめに「報・連・相」をすることや、自信を持って伝える練習を積むことを提案しています。
これは恋愛や交友関係にも現れてくるため仕事への取り組み方が内面を磨くことになります。
またリーダーになることで人を動かす大変さを身に染みて感じ、相手への想像力が鍛えられるといいます。
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2:外見
→非言語コミュニケーションの土台を築け!
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メラビアンの法則によると、「初対面で相手が抱く印象の9割は言葉の内容以外(非言語コミュニケーション)で決まる」そうですが、
その非言語コミュニケーションの土台とも言えるのが「ファッション」です。ファッション=アクセサリーではなくて、
ファッション次第でコミュニケーションのほとんどに影響を与えます。
また、新型コロナウイルス(COVID-19)によるリモートワークの促進により、カメラ越しに映る姿が、
その人の印象に大きく影響することは言うまでもありません。
本書で提案しているファッションのポイントは清潔感・シルエット・TPO(季節感など)であり、
これらを押さえているかどうかで話の伝わり方が大きく変わってくるといいます。
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3:コミュニケーション
→コミュニケーションは相手へのプレゼントだ!
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人は誰でも自分のことを話したいので、ちゃんと聞いてもらえるだけで安心します。
また、コミュニケーションは双方向で初めて成立するものなので、相手の話をリアクションなどの非言語的コミュニケーションで返してあげると、
相手はもっと話したくなります。相手が話したくなるようにコミュニケーションすることは、相手を喜ばせることであり、
相手にプレゼントをするつもりでコミュニケーションを取るのが良いといいます。
さらに本書では、川瀬流トークテクニックとして以下の8つを紹介しています。
【川瀬流トークテクニック8選】
・テンション、リアクション
・バックトラック(繰り返し)
・会話のキープ率
・自己開示
・褒める
・3K(肯定、共感、興味)
・共通点合わせ
・ユーモア
感想
コミュニケーションは話す前から半分は決まっていると意識して、普段の過ごし方やファッションに気を配っていこうと思います。
個人的には「人に優しくポジティブであり続ける」ことを第一に意識して、本書で紹介されていた川瀬流トーク8選のうち、
「テンション・リアクション」「バックトラック(繰り返し)」「3K(肯定・共感・興味)」の3つからまずは実践してみようと思います。