書評ブログ
堀江 貴文 著「スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル」
掛け合わせの発想はビジネスの基礎
本書では、ビジネスやプライベートでスマホを使い倒す堀江氏が、スマホをどう活かしているかを綴った1冊です。
人類にとってかけがえのない資産は「時間」であり、ひと昔前までは「お金」で「時間」という資産を最大化できていましたが、
現代では「スマホ」を使いこなすことでも「時間」という資産を最大化させることができるといいます。
スマホさえあれば掛け合わせられる
本書の中で僕が印象に残ったのが、「掛け合わせの発想がないヤツに、スマホでカネは稼げない」という章です。
「自分が生み出した価値と既に市場にある価値を掛け合わせないとビジネスにならない」というごく当たり前のことですが、
スマホさえあれば、どこでも行けて、面白い人に会えて、いろんな情報を収集できて、SNSで発信することができるので、
発信活動(=自分の価値)を愚直に続けていくことで自分の価値になり、それを必要としている人に届く(=既に存在する価値と掛け合わさる)ことで、
ビジネスに繋がっていきます。
これを読んで、日本のYouTuberのパイオニアであるHIKAKINさんが思い浮かびました。
HIKAKINさんは高校卒業後、スーパーで働きながらビートボックスの動画を毎晩YouTubeにアップしていましたが、
あるときに世界中でバズり、今ではテレビに出演したり、有名人とコラボしたりするほどまでの人気を獲得しています。
他にもYouTubeでは元々何者でもなかった人が次々と有名になっています。
価値というのは希少性で、自分だけが経験したことや自分の価値観などの人と違った部分が、自分の価値になっていきますが、
それを誰に届けるかを意識しないとビジネスにはなりません。YouTuberの場合は、発信を続けているうちに、
これまでテレビを見ていた人が少しずつYouTubeを見るようになってきて、自分の価値×既に存在する価値が掛け合わさりました。
また本書には「血を吐くほどに愚直なビジネスの基礎をつくり、神経が擦り切れるような交渉、そしてお金の攻防を、
僕は昼夜を問わず続けていた」という一文がありますが、事業資産の基礎を作るのはものすごく労力がかかることで、
愚直に発信を続けていくことが大前提であり、それと同時並行で、必要としている人に届けていく発想を持つことを心掛けていくことが大切ですね。