書評ブログ
春木開 著「職業、春木開」
春木開という生き方を通じて感じたこと
春木開という人物を御存じでしょうか?
キャバクラに通ってお金を稼ぐことから「キャバ王」という肩書きを付けられ、
メディアなどではそれがよく取り上げられていますが、それは氷山の一角にすぎません。
彼はネイルサロンの経営から、飲食事業、高級スパの経営、シャンパンの販売、
イベントの運営など多岐にわたって活動し、結果を出し続けています。
本書を読むと彼の過去や考え方が分かり、彼の生き方を通じて学べることも少なくないと思います。
大学時代のバイトで得た経験
幼少期から貧しかった彼は、高校生の時「お金を稼ぎたい」という想いを抱きます。
「お金を稼ぎたい」という想いから神戸大学の経営学部に進学することを決めますが、
生活費や学費を稼ぐために授業が終わった後は終電までバイトする日々を過ごしていました。
そんなある日、終電を逃してしまいます。その出来事がきっかけで、キャバクラのキャッチのバイトを紹介され、
そのバイトを始めることになるのですが、これが人生を左右する出来事になるとは思わなかったそうです。
キャバクラのキャッチのバイトを始めた当初は、声をかけても9割無視されるため、
1時間で心が折れかけたそうで、先輩社員に「やっぱり無理でした」と伝えに行くと、
「1時間で結果が出るやつがいるか?お前が死ぬ気で頑張って、それでも無理だったなら(辞めても)何も言わない。
逃げ腰の人生を歩むか、立ち向かう人生を歩むか選べ。」
と言われたことで、まだやれることはあると気付き、やれることはなんでもやってみようと働き始めるようになります。
その結果、バイト先で結果が出始めて、信用されるようになっていきます。
就職するか起業するか
大学時代にキャバクラのバイトで結果を出すことに成功した春木開は、
就職活動のときにOBから言われた「今のうちに遊んでおけ」という言葉に幻滅し、起業することを決意します。
そして、まずは彼の仲間がやろうとしていたネイルサロンを手伝うことからスタート。
バイト先で築いていた信用がここで活きてくるようになり、お金より信用が大切だと身に染みて実感したといいます。
ネイルサロンの経営も順調で、飲食店経営、高級スパ経営、シャンパン販売、
イベント運営など次々に事業を立ち上げることになり、今の事業に繋がっていきます。
逆境の中でチャンスを結果に変えてきたからこそ、春木開が発する言葉には光り輝くものがありますし、
その中にネガティブな言葉は一切ありません。これが今、彼の運営する月額3万円のオンラインサロンに
数百名集まっているほど人気な理由だと思います。本書では、人生・仕事・仲間・恋愛・幸せに活きてくる、
彼のポジティブな名言が余すことなく書かれているので、気になる方は是非手に取って読んでみてください。
令和になって、また新型コロナウイルスによって時代が大きく変わろうとしている中で、自分を変えるのは自分しかいないし、
今の状況を変えたいと思うなら、ただ不満を漏らすだけでなく、やれることをすべてやってから声を上げないといけないなという風に感じました。