僕が出逢った十人十色

火災で全焼した清心温泉を再建させる復興エンターテイメントに挑戦する地域の人たち Vol.1 清心温泉復興プロジェクト始動!

対談企画「僕が出逢った十人十色」特集号として、岡山から奇跡の復興を目指す「清心温泉」について、その復興プロジェクトの発起人の小林さんに話を伺いました。

小林 侑生
1988年生まれ。岡山県出身。大学時代に広島で過ごし、地元民が地元のことを誇っている様子に憧れを抱く。大学卒業後、岡山配属で岡山に戻り、うらじゃを始め、岡山でも熱狂的なコミュニティがある一方で、あまり知られていないことに気づく。次第にコミュニティ同士の架け橋になるような活動を行いたいと思うようになり、現在は清心温泉復興基金で復興プロジェクトを成功させるべく毎日全力で活動している。

1000万円集まらなかったら廃業

ケンフィー 清心温泉の復興プロジェクトとしてクラウドファンディングを始められたんですよね。

小林 侑生 そうですね。昨年、清心温泉が全焼して、地元の常連客による復興プロジェクトが立ち上がりました。何しているんだろうって気になって番頭さんに話を聞いてみると、番頭さんはものすごくアツくて、何がアツいかって言ったら、地域のコミュニティのためにサラリーマンしながら、その傍で経営していたんですよ。

ケンフィー それはアツいですね!僕がすごいなって思ったのが、火災で全焼したあと、番頭さんや常連客によって募金活動が始まったっていうのがすごいと思うし、その一方で1000万円集まらなかったら廃業が決まるというのが、ものすごく酷な状況だなって思うんですよ。それを知ったときに、僕の中でも何かアツくなりましたね。

小林 侑生 僕も同じ心情で、復活させようとしている人たちがいて、すごいなって思いました。結局のところ、それは居場所を無くしたくないという想いが一番強かったんだろうなと感じましたね。ただ、募金活動では必要な資金は集まらないだろう、じゃあ自分たちに何ができるのかなって考えた結果、クラウドファンディングを始めたんですよ。



もっと多くの人に愛される居場所になる

ケンフィー 今回は、その話を掘り下げていこうと思うんですけど、最初は番頭さんとはどんな話をされたんですか?

小林 侑生 火災直後、番頭さんはすごく落ち込んでいて、ようやく元気になったタイミングで、「清心温泉を復活させたいと思って募金活動を開始したけれど、申し訳ない」って言っていて。

ケンフィー それは(資金が)集まらないということですか?

小林 侑生 いや、募金活動を始めたということに対して申し訳ないと。あくまで火災の原因は番頭さんの責任であって、それなのにお金を集めてもう一度やらせてくださいって言える立場じゃないって番頭さんが言っていて、それもあって期限を7月末までにしてくれってお願いされました。そのとき番頭さんとしても複雑な気持ちがあるんだなって感じましたね。

ケンフィー あえて期限を設けていたんですね。

小林 侑生 番頭さんの気持ちとしても続かないからという話を聞いて、このまま失くなってしまうのはすごくもったいないなって感じました。そのときはクラウドファンディングをやらせてくださいとは言わずに、特にプランもなかったので、何かできることがあれば協力させてくださいって言って帰ったんですけど、帰っていろいろ考えた結果、自分がやりたいことと清心温泉の役割って似てるよねってなって、コミュニティがなくなるのを見過ごすわけにはいかないでしょということになりましたね。

ケンフィー 自分たちの想いと合致したというわけですね。

小林 侑生 そうです。僕は、大学時代を広島で過ごすなかで、広島県民は地元愛が強いということを物凄く感じてたんです。羨ましいなと。僕も就職で地元の岡山に戻ったからには、岡山をもっと盛り上げたい。自分には何ができるだろうかと考えてたんです。清心温泉が皆さんから必要とされている居場所であるという既存の価値に加えて、今後コミュニティとして新しい付加価値をつけることができたら、もっと多くの人に愛される居場所になるだろうなと。